職人さんが施工したお客様の現場からの報告

居室リフォーム

2階洋室増築部と建物全体の耐震補強工事/北国分 S様邸

築33年、建坪32坪の木造モルタル2階建てのお住まいで、新築後、お子様の成長に伴い生活スペースを広げる必要性から、2階に洋室8帖間を増築されました。そして、その後も、建物の内装・外装の全体にわたり、新築にも匹敵するご予算を掛けられて大規模なリフォームを済まされました。しかし、現状のお住まいは、阪神淡路や東日本大震災等の大規模地震に耐えられる補強工事はされておらず、特に、2階に増築された洋室の下は、道路入口から玄関に至るアプローチでもあるため、2階の洋室8帖間の重さを支える部屋や壁もなく、唯一、木製の細い柱のみにて上部階を支えている状態でした。そこで、今回はまず、耐震調査と診断をご提案し、建物全体が大地震の際にどの程度まで耐えられるかを解析させて頂き、「倒壊の可能性が大きい」という、かなり危険なレベルであることが判定されました。

このため、今回は、既存の木製の柱の一部を残し、新たに2階洋室8帖間の床下に新たな梁を組み、鉄骨支柱で一体化して、上下・左右の振幅にも耐えられる補強を実施しました。また、建物全体が大規模な地震の際に、柱が土台から引き抜かれ、瞬時に倒壊するのを防止する、ホールダウン金物も必要な箇所に取り付けさせて頂きましたので、今後はより安心して、快適にお過ごしになられることと思われます。

施工前
施工後
施工前02
施工後02